世界のアートシーンを代表する現代美術家、村上隆（1962–）。
東京藝術大学で日本画を学び、博士号を取得したのち、アニメやマンガの表現を現代アートに昇華させた「スーパーフラット」の提唱者として国際的に知られています。

代表作には、カラフルで笑顔を浮かべる《お花（Flower）》シリーズ、消費社会やオタク文化を象徴する**《DOB君》、そして2000年代以降に話題を呼んだルイ・ヴィトンとのコラボレーションや《ドラえもん》作品との協業などがあります。これらの活動を通じ、村上は「日本のサブカルチャーを世界の美術館へ持ち込んだ第一人者」と評されてきました。

その村上隆が、東日本大震災を契機に制作した祈りの大作《五百羅漢図》。高さ3m・全長100m、四神（青龍・白虎・朱雀・玄武）をテーマに構成されたこの絵巻は、震災後の鎮魂と再生を込めて描かれ、2012年にカタール・ドーハで初公開。そして2015年、日本で初公開となった六本木・森美術館での展覧会（2015/10/31–2016/3/6）では、来場者31万人超を記録する大規模個展となりました。

本書は、その展覧会にあわせて刊行された公式図録です。


◼️図録の特徴

収録内容：全長100mの《五百羅漢図》を日英バイリンガルでフルカラー掲載。

論考・対談：辻惟雄×村上隆、トラン・アン・ユン×村上隆の対談をはじめ、玄侑宗久、中野京子、デイヴィッド・ピリング、サラ・ソーントンらによる論考を収録。



◼️状態（現物優先／写真必読）

表紙：上部にわずかなヨレあり

1ページだけページ端（外側）微かに凹みあり（15,16枚目の画像）

角・背：良好、目立つダメージなし

中身：書き込み・破れなし、通読支障なし

総合評価：「良好」


◼️書誌情報

編集：森美術館

出版：平凡社（2016年1月刊）

ISBN：978-4-582-20684-5

総頁：304ページ

造本品質：A4変型判（約21×28×4cm）、ハードカバー

定価4,070円


◼️発送・注意事項

24時間以内に発送（防水＋緩衝材で丁寧に梱包）

返品・交換不可（中古品のためご了承ください）



この図録は、単なる展覧会の記録ではなく

村上隆の歩みと代表作を理解できる「現代美術の教科書」

《五百羅漢図》という震災後の祈りを込めた傑作を体感できる「ビジュアルアーカイブ」

国内外の批評家が寄稿することで、村上芸術を多面的に捉えられる「研究資料」

美術ファンはもちろん、ファッションやカルチャーに関心のある方、そして「村上隆をこれから知りたい」という方にも強くおすすめできる一冊です。

読むほどに、日本の現代美術が世界にどう響いたかが実感でき、ページをめくるたびに“時代を切り取った証言”を体感できる内容となっています。