19世紀スウェーデンを代表する国民的画家 カール・ラーション（Carl Larsson, 1853–1919）。
彼の作品は、単なる美術表現に留まらず「北欧の暮らしそのもの」を描き出したことで知られます。質素ながらも彩り豊かな室内、子どもたちの遊び、家族の団らん――。その温かな水彩画は、のちの北欧デザインやライフスタイル全般に強い影響を与え、IKEAの広告ビジュアルやスカンジナビア住宅のイメージ源流とも評されます。

「画家であると同時に生活の記録者」として、芸術史だけでなく日常文化史にも位置づけられる存在。美術に詳しくない方でも、北欧インテリアや雑誌で一度は目にしたことがある「温かい家庭風景」の原点がカール・ラーションなのです。

本書は、日本で初めて開催された大規模回顧展《カール・ラーション展》（1994年）公式図録であり、カラー106点・モノクロ125点、総237ページ（厚さ約2cm）にわたって彼の全貌を伝える記念碑的な1冊です。

【展覧会と背景】
・会期：1994年4月23日〜5月31日 東京都庭園美術館 を皮切りに、三重県立美術館、熊本県立美術館、新潟県立近代美術館へ巡回
・主催：読売新聞社・日本美術館協会 ほか
・編集：東京都庭園美術館、三重県立美術館、熊本県立美術館、新潟県立近代美術館

本展は日本における初の大規模回顧展であり、当時の美術関係者やデザイン分野に強い影響を与えました。

【仕様詳細】
・判型：A4変形（H27 × W22.5 cm）
・頁数：237p
・厚さ：約2cm
・掲載：カラー106図／モノクロ125図
・構成：図版、解説、年譜（19世紀スウェーデン美術史と連動）、参考文献、英訳併記
・テキストは日本語・英語併記。国際的資料として利用可能。

【コンディション】
・表紙カバー：周縁にヨレ・スレ、背や角に小さな潰れあり（写真参照）
・天地小口：薄いスレ・点状の汚れあり
・本文：通読に支障なし、書き込み・大きな破損なし
・付属：当時の展覧会チラシ1枚付き（希少）

全体として「古書としての自然な経年感」はありますが、本文ページは清潔で閲覧に問題ありません。

【おすすめポイント】
・カール・ラーションを知らない方へ
北欧インテリアやライフスタイル雑誌で見かける「温かい家庭風景」の原点がここにあります。北欧文化を学ぶ上での必読書。

・既にご存知の方・コレクターの方へ
日本初開催の展覧会記録という時点で資料的価値が高く、今ではほとんど市場に出ないアイテム。チラシ付はさらに希少性が増します。

・実用的な資料性
研究者、美術館関係者、北欧デザインに関心を持つ方の「一次資料」としても活用可能。

【発送について】
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返品・交換不可。


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