「400戦無敗」──この言葉を知る人なら、一度は耳にしたことがあるでしょう。
その名はヒクソン・グレイシー（Rickson Gracie）。

彼はブラジル柔術の創始一族〈グレイシー・ファミリー〉の中心にして、
総合格闘技MMAの歴史を変えた男。
柔術という言葉がまだ“地味な寝技”と呼ばれていた時代、
その概念を「究極の戦闘哲学」へと引き上げた存在です。

本書『最強伝説 ヒクソン・グレイシー』は、
LAで敢行された240分にも及ぶ独占ロングインタビューを軸に、
彼の人生、哲学、そして“400戦無敗”と呼ばれた軌跡の真実を明らかにします。

【本書の特徴】

・PRIDE.1、PRIDE.4、コロシアム2000――伝説の闘いを詳細プレイバック
・高田延彦との一戦、その舞台裏と再戦の心理
・船木誠勝との引退試合、最後の闘志
・1990年代のヴァーリ・トゥード、バーリトゥード・ジャパン連覇
・ブラジル時代のストリートファイト、家族との確執、息子クロニンの悲劇までを収録

現役を離れたヒクソンが、初めて“勝ち負けの意味”を語る一冊。
闘いを通じて見出した「精神」「感謝」「自然との調和」といったテーマは、
格闘技ファンだけでなく、人生哲学書としても読み応えがあります。

【時代背景と現代への継承】

ヒクソンの登場がなければ、
桜庭和志の「グレイシーハンター」伝説も、
榊原信行が創り上げたPRIDE、そして現在のRIZINも存在しなかったでしょう。

彼が証明した「技より心」「勝負より真実」という思想は、
今なおRIZINの舞台で息づいています。

・朝倉未来が語る「闘いを通じた自己対話」
・堀口恭司のストイックな鍛錬哲学
・那須川天心や平本蓮が持つ精神性

──それらの根底には、ヒクソンが築いた「戦いとは心を映す鏡」という考え方が流れています。

総合格闘技を超え、“生きる術（Way of Life）”を体現した男。
本書は、ヒクソンを通して“生き方”を見つめ直すための資料でもあります。

【書誌情報】

・書名：最強伝説 ヒクソン・グレイシー
・発行：洋泉社（洋泉社MOOKシリーズ）
・発行年：2013年12月5日発行
・ISBN：978-4-8003-0264-9
・定価：本体1,500円＋税
・ページ数：全110ページ
・判型：A4変型（縦29.7×横21cm×厚さ1cm）
・Printed in Japan

【コンディション】

・表紙にわずかなスレ・線状跡あり（写真参照）
・背表紙・裏表紙の状態良好
・ページ内に書き込み・破れ・汚れなし
・総合評価：良好〜非常に良好（経年軽度）

【発送について】

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・中古品につき、微細なスレ等はご了承ください。


ヒクソン・グレイシーは、単に「強かった男」ではありません。
彼は“強さとは何か”を問い続けた思想家であり、
その答えを「闘うこと」そのもので示しました。

この本を開けば、総合格闘技という枠を越えた人間の生き様が見えてきます。

「強さは静けさの中にある」──
その言葉を体現した、唯一無二の存在。
ヒクソンを知らない人にこそ、手に取ってほしい一冊です。